ヤマハ『E01』に試乗しました

電動バイクとして人気の「ヤマハE01」

ヤマハE01と言えば、東京や大阪のモーターショーで紹介されたばかりの電気式スクーターです。
125ccの排気量で、バイク市場ではメジャーなクラスとして誕生しましたが、まだ広く販売されていないため街中を走行しているヤマハE01を見る日はもう少し先になりそうです。

ヤマハでは、2035年までにラインナップしているバイクの20%を電動化するという目標を立てています。
その目標を実現するためには短距離走行だけでなく中距離走行のニーズへも対応しなければいけませんし、125ccバイクに求められている多種多様なニーズも満たさなければいけません。
ただ電動化するだけでなく、電動化することによって多くのユーザーがより満足できるようなバイクを作ろうというのが、ヤマハが掲げる電動化です。

ヤマハではこれまでも、電動式50ccバイクを発売しています。
このタイプはバッテリーが交換できるスペックとなっており、電動バイクの充電インフラが整備されていない場所でも不便さを感じることは少ないという特徴がありました。
しかしヤマハE01は排気量が大きくなったことによってバッテリーの重量もアップし、人間が手で持って交換できる重さではなくなりました。

その代わり、満充電の状態から航続距離100kmの走行が可能ですし、最高速度も100km/hを実現するなど、バイクの走りやパフォーマンスの点では大きくアップしました。
この点が、ヤマハE01の大きな特徴と言えます。

ヤマハE01の充電方式は3通りあり、ガソリンスタンドのように定置式以外にもソケットを使って普通充電できたり、ポータブルの携帯充電も可能です。
ちなみに携帯充電に必要なアイテムは、メットインスペースに格納できる配慮がされています。
電動バイクらしいシステムも搭載されており、例えばLTE回線を使ったデータ収集や、CCUにはGPSやeSIMが内蔵されており、走行状況や充電情報、また駐車場の情報などについても知ることができます。

乗ってみた感想

ヤマハE01に乗ってみた感想ですが、車両重量が158kgあるため、乗った時には若干の重量感はありました。
しかし発進すれば全く気になることはなく、むしろ重量が前後にバランスよく配分されており、ボディの重心が下にあるため通常のバイクよりも大きな安定感があります。
雨天走行など路面が滑りやすい時でも、ヤマハE01なら安心だと思いました。

このバイクはステップスルータイプではなく、足を持ち上げて跨がなければいけません。
そのため、女子にとっては服装を選ぶバイクという点も特徴です。
ただしシートやステップはライディングポジションを調整しやすいため、長距離走行でもそれほど疲れずに済む工夫がされています。
その点、毎日通勤などに使いたい人にとっては便利なバイクだと思います。