オルタネータとは?

エンジンのエネルギーを電気に変えるパーツ

バイクや自動車を走らせるためには、燃料となるガソリンの他に電気も必要です。
電気は車両のエンジンを使って自家発電して使いますが、このときに必要なパーツがオルタネーターです。

オルタネーターとは、エンジンの運動エネルギーを電気エネルギーに変える働きをする発電機です。
エンジンの回転エネルギーで発電してバッテリーに充電したり、さまざまな電気系統に電気を送るなど、とても重要な働きをするパーツです。
このオルタネーターが故障すると、バイクに電力を供給できなくなるので、バイクが動かないなど重症度の高い故障になることが多いのです。

オルタネーターの故障の原因はさまざまですが、最も考えられる原因として、オルタネーターの寿命がつきるケースが挙げられます。
オルタネーターの部品が摩耗してうまく働かなくなるのです。
車検や整備の際に摩耗していることがわかる場合もありますが、気が付かないうちに部品が消耗しており、突然バイクが動かなくなるといったケースもあります。

また、オルタネーターが消耗してくると兆候として、エンジンの吹け上がりが悪くなる、セルが掛からないことがあるといった症状がでることも多いものです。

これはオルタネーターの働きが弱くなると、バイクへ供給される電圧が下がり始めるために起こる症状です。
そして電圧が低くなると、十分な電力が得られないため、さまざまなトラブルが発生するようになるのです。
このような前兆が現れたら、早めに点検や修理をおすすめします。

オルタネーターが故障すると……

オルタネーターが故障すると、エンジンの吹け上がりが悪くなる、セルが掛からないことがこといった症状のほかに、電気関連の動作が不安定になる、走行中にエンストするといった症状が出ることがあります。
頻繁にエンストするので、バッテリーの寿命が来たと判断して、バッテリーを交換する人も多いのですが、バッテリーが新品なのにまだエンストする場合は要注意です。
バッテリー交換してもエンストしたら、ヘッドライトなどがきちんと作動するかをチェックしてみましょう。
ヘッドライトなどの電気系統も動作しないようなら、オルタネーターの故障の可能性が非常に高くなります。

これらの症状が出たら修理や、オルタネーターを交換する必要があります。
しかしオルタネーターは、バイクに必要な電気系統を制御する、もっとも根本となる電気制御パーツであるため、交換や修理の費用が非常に高額になることが多いので注意が必要です。
また、オルタネーターの故障が原因でレギュレーターやジェネレーターにまでトラブルが発生していることもあり、これらのパーツの修理または交換費用も合わせると、かなりの高額になります。

修理や交換の値段によっては、バイクを買い替えたほうがリーズナブルなこともあるので、そちらも合わせて検討してみましょう。