変速方式の違いとは?

ロータリー式とリターン式があります

バイクの変速方式はギア変速やギアなどとも呼ばれていますが、その名の通りミッションバイクのギアチェンジの方法のことを指します。
一口にバイクのギアと言っても、構造によってギアを変える方法が違うのですが、変速方式は大きく分けて2種類。
ロータリー式とリターン式という方法です。

バイクのギアはニュートラルから始まり、1速、2速というように続いて最大で6速までに設定されています。
ただし、ロータリー式なのかリターン式なのかによって、ギアチェンジの構造が変わってくるのです。

ロータリー式の場合は、ニュートラルから始まって1速、2速、3速と進み、最終的にギアチェンジを続けたらニュートラルに戻ります。
リターン式の場合は始めに一番下のギアが1速となり、中間にニュートラル、2速、3速と続いて、マックスが6速です。
ロータリー式の場合は最大までギアチェンジを進めたら自動的にニュートラルに変速可能、リターン式の場合は必ず自分でニュートラルまで落とす必要があります。

それぞれのメリットデメリット

ロータリー式とリターン式は全く異なる性質があり、運転の仕方にもダイレクトに影響が出ますので、自分が運転をしやすい方を選ぶことが肝心です。
それぞれのメリットデメリットを理解しておくと、バイク選びがしやすくなります。

例えばロータリー式の場合は、シフトアップがかなりスムーズですし、同じシフトアップの動作をしているだけで簡単にニュートラルに戻せるのが利点です。
シフトワークを苦手に感じている方や、とにかくスムーズさを重視してバイク選びをしたい方なんかにはピッタリかと思います。
ただし回転数が上がらないうちにギアチェンジするとエンストを起こしやすいなどもありますので、タイミングには注意です。

反対にリターン式の場合は、エンジンやミッションなどバイク本体に負担がかかりにくく、エンジン回転数に合わせて自然とシフトワークができます。
ただその分シフトワークをする量が増えますので手間隙と肉体疲労がかかりますので、発進停止を繰り返すような街乗りなどではちょっと大変かもしれません。

近年はロータリー式ミッションが増加中

元々バイクのミッションと言えばリターン式が普通でしたが、最近はその手軽さからリターン式のミッションバイクが増えています。
街乗りなどする機会が多い方は特に、リターン式を選択される方が多いみたいですね。

ただホンダのスーパーカブのようにロータリー式ミッションを搭載していても最低限のシフトチェンジで気軽に乗り回せるタイプもあります。
マシンによってもシフトチェンジの手間隙の部分は変わりますので、比較してみても楽しいかもしれません。