ディスクブレーキのメンテナンス

バイクで増加傾向のディスクブレーキの構造とは?

バイクのブレーキをみると、その構造から2種類に分類できます。
ディスクブレーキとドラムブレーキです。
最近の傾向を見てみると、ドラムブレーキを採用している車種は減少傾向にあります。
ディスクブレーキが主流になりつつあるので、バイクに乗るならディスクブレーキの構造については把握しておいた方がいいでしょう。

ディスクブレーキはディスクが真ん中にあって、パッドによって挟まれた構造になっています。
ブレーキをかけるとディスクに両側からパッドを挟み込んで、タイヤの回転を少なくして停止させます。
ディスクブレーキはむき出しの構造なので、メンテナンスしやすいのはメリットです。

また、むき出しなので放熱性にも優れています。
内部に熱がこもることで、ブレーキ性能が悪化する事態も起こりにくいです。

ディスクブレーキのメンテナンス方法について解説

ディスクブレーキのメンテナンスで欠かせないものとして、揉みだしと呼ばれる手法があります。
具体的には、キャリパーに装着しているピストンの揉みだしです。
ディスクブレーキはブレーキレバーやブレーキペダルを使ってフルードで油圧が発生する仕組みになっています。
その結果、キャリパーのピストンが飛び出し、パッドがディスクを挟んで停車します。

つまり、ピストンの動きが大変重要になるわけです。
しかしこのピストンは、使用し続けていくと徐々にその動きが鈍くなっていきます。
その結果、ブレーキの効きが悪くなることもあります。
そんなキャリパーのピストンがスムーズに動くようにするために、揉みだしのメンテナンスを定期的に行うことが必要なわけです。

ディスクブレーキの場合、ブレーキパッドとローターの交換も行わないといけません。
これらのパーツは使い続けていると摩耗が進み、その結果ブレーキの効きが悪くなってしまうこともあります。
ブレーキパッドは新品だと10mm程度ありますが、使い続けていくと徐々に薄くなります。
もし厚さが5mmを切ってきたら交換のタイミングが来ていると考えましょう。

また、パッドの表面には溝が刻まれているので、この溝が確認できなくなった時の交換のタイミングと考えましょう。
だいたい走行距離5,000~1万kmが交換の目安になると思ってください。

一方、ディスクローターはブレーキパッドと比較すると耐久性は高いです。
だいたい4~5万kmが交換する目安になります。
ただし、ローターに傷が発生している、波打っているなど変形が認められる場合には速やかに交換するのがおすすめです。
ブレーキはバイクの走行性能の中でも主要な個所ですから、定期的にメンテナンスしコンディションを保つことが安全運転につながります。