女性ライダーがお店に来てくれました

バイクの免許を取る際に、車と違うのは教習用の車両にまたがることができなければならないということです。
このため、低身長の方では車高が比較的高いスポーティタイプのバイクに乗ることができませんから、教習所によっては教習を受けることが拒否されてしまうこともあります。

教習所のバイク
教習所で使われるバイクは、中型の場合はホンダのCB400SFというバイクを使うことが多いです。
ホンダのバイクは、比較的取り回しがしやすく、動かすのも難しくないためにこの車種が良く使われるのですが、これにまたがったときに足が地面に届かないと言った場合には残念なことに免許を取ることができません。
こう聞くと自身が低身長で、バイクにあこがれはあるが不安だと思ってしまい方もいるかもしれませんが、現実には新著150cmにも満たないような女性が中型免許を取得したという事例はたくさんあります。

決して、法律によって規制されているというわけではありませんから、とにかく足がついて取り回しをすることさえできれば免許自体の取得は可能ですし、免許を取得してしまえば、低身長でも取り回しがしやすく、乗りやすいバイクもたくさん販売されています。

お店に来た女性ライダー
どうしてこんなことをブログの記事にしているのかと疑問に思う方もいるかもしれませんね。
実は当店にも頻度よくオイル交換や点検をしに来てくださる女性ライダーさんがいるのです。
ついこの間もその女性のライダーが当店へお越しいただきましたが、その時に新調の話をしたのです。
その方も、あまり身長の高い方ではなかったために、バイク選びの際にもたくさんの車両にとりあえず跨ってみることから始めたのです。
確か、身長が152cm程度だったと思いますが、この身長ですと乗れる車両はかなり限られてしまうものです。
バイクは生身のままで時速120km以上にも達することがある乗り物ですから、販売店としても少しでも危険性のある場合には、いかにお気に入りのバイクが見つかったとしてもそれを売ることはできないのです。
彼女は、そういう意味では、運よく自身の見つけたバイクが身長のハンデを感じさせないほど取り回しの効くものだったため、現在も大切にそのバイクに乗車なさっています。

彼女と免許の取得
この間来店してもらった際には、彼女が免許を取るときには非常に苦労したという話をしました。
低身長だと、跨ることもハンデがありますし、乗ってからも腕の長さや脚の長さがネックとなってしまうため、普通の人と比べて免許の取得が困難になってしまいます。
そこで、必要となるのは精神力だと言っておりました。

特に、クラッチを覚えるときには、だれしもが転倒を経験するわけですが、彼女の場合には通常3,4回の経験で済むはずのその教習を10回も20回も転倒しながらこなすことになり、ハンコを押してもらう頃にはあちこちに青あざがあったと聞きます。
それでも、めげずに挑戦し続けた結果、今では3000km以上の長距離ツーリングでも難なくこなすような女性ライダーへと成長をしたのです。

なにごとも、初めてのときには失敗を繰り返すものですし、できないことのあまりの多さに心が折れそうになってしまうものです。
そんな時に、どうしてそれをやりたいと考えたのかときちんと自分に言い聞かせて、できるようになるまで必死に努力をすることというのは大切なことですね。